医療については、「ガン」と「リウマチ・膠原病」に絞らせていただきます。

1.「ガン」
日本人の死因のトップの座を永らくガンが占めていて、その数は増える一方です。確かに医学の進歩は新しいガン治療法を生み出していますが、困ったことにガン拠点病院や大きな病院では、治療効果が見られなくなると治療を中止する傾向にありますから、主治医に見放された格好で困り果てた患者さんは「ガン難民」となり、新しい行き場所を求めてさまよいます。
私は、ガン治療を「ネバー・ギブアップ(諦めないで)」の精神を行うことをモットーにしています。医療者も患者さんやご家族も、前向きの姿勢を持ち続けることが大切であると考えます。もちろんこれはガンとの戦いですから、状況を冷静に受け止めて、何をすれば患者さんは良いQOL(日常生活の質)が得られるかを考えねばなりません。
そうした気の毒な患者さんの相談相手になり、あるいはセカンド・オピニオンを受けることで、皆さんの心の支えになれたらと思っています。そのために、次の「ハイパーサーミア」という武器があるのです。

2.「ハイパーサーミア(ガンの温熱療法)」
ガン治療法として厚生労働省が認可し、健康保険が使える「ハイパーサーミア」ですが、国内では100カ所しか機械を保有する施設がありませんから、これを知らない医師の方が多いのは事実です。
ガンが熱に弱いというウイークポイントを突いて、ガンを42℃以上に加温してやりたいのですが、人間は恒温動物ですから42℃の風呂に入っても体温は38℃を超えることはありません。そこで患部を電極で挟み電磁波を流して加温する装置(サーモトロン RF8)が日本で開発され、実績をあげています。
その効果は、次の通りです。

① 単独あるいは抗ガン剤・放射線との併用で、腫瘍の縮小を目指します。
② 痛みなどの症状を軽くします。
③ 加温することで免疫力が高まりますから、抗ガン剤で弱った体の免疫を高めて副作用を軽減します。
④ 体調が良くなりますから、患者さんの生活の質(QOL)が向上します。
⑤ 進行したガンであっても、私はハイパーサーミアを「前向きの緩和医療」と位置づけ、単に麻薬で痛みを取るだけの緩和医療と一線を画しています。

 

3.「リウマチ・膠原病」
 以前はステロイドを使うしかなかったリウマチや膠原病ですが、最近は治療が進歩して各種の治療薬が開発されてきました。患者さんに病気の原因を分かりやすく説明し、日常生活を含めた病気の治療につて指導いたします。