整形外科

医療部門診療科目整形外科

整形外科について

整形外科について

2023年4月より、膝専門外来の原田 豪人先生が常勤医として勤務となりました。
原田先生の着任により、膝・肩専門外来スポーツ整形外科膝・肩専門外来(PRP-FD療法)と幅広い治療が可能となり、「膝・肩専門外来」では、膝関節鏡手術、人工膝関節置換術治療を含め、自家培養軟骨移植膝治療がより充実しております。
さらにスポーツ整形外科では、スポーツによる疾患、加えて、四肢の関節痛や腱鞘炎など疼痛疾患に対して、ショックウェーブ(体外衝撃波)治療も含めた治療が可能となりました。
「膝・肩専門外来」では、変形性膝関節症に対しての先端医療であるPRP療法がなされています。

さらに、リハビリテーション医として柴田勝博先生が同じく4月より勤務され、充実した整形外科・リハビリテーション治療の提供が可能となりました。術後リハビリテーション治療だけでなく、外来リハビリテーション治療の担当として、さらに質の高いリハビリテーション治療が提供可能となります。
すでに2022年4月には、藤田 裕先生による股関節再建センターが開設されており、股関節治療に関しての専門的治療が可能となり、昨年9月には、バイオクリーンルームを完備した新手術室にて、人工股関節置換術治療を行っております。

当院の整形外科診療は、外来診療(一般整形外科)、入院診療、手術治療、リハビリテーション治療を主軸としています。
専門分野としては、股関節再建センターの股関節専門治療、膝・肩専門外来スポーツ整形外科膝・肩専門外来(PRP-FD療法)があり、専門性の高い診療提供が可能です。さらにショックウェーブ(体外衝撃波)治療の導入により、四肢の関節痛や腱鞘炎など疼痛疾患に対する治療対応も可能となりました。
また、骨粗鬆症に関しては、骨粗鬆症認定医である金村 卓医師が骨粗鬆症外来にて、地域の皆様の骨粗鬆症治療、骨折を起こさない身体作りを目指して、診療に当たっております。

整形外科は年々充実しており、これからも、地域の基幹病院、乙訓地域にて開業の先生方、地域の皆様方に、より良い整形外科診療が提供できるよう、引き続き努めてまいります。

医師紹介

乙訓医療圏の整形外科医療のさらなる発展に寄与すべく努めております

副院長 金村 卓 : 略歴 骨粗鬆症外来
京セラ株式会社運営「関節が痛い .com(関節が痛いドットコム)」に掲載されました。
資格 日本整形外科学会専門医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本整形外科学会認定リハビリテーション医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本外傷診療機構JATECインストラクター
京都府ラグビー協会医務委員
全日本病院協会AMAT隊員

整形外科部長 石井 清隆
資格 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会スポーツ医

整形外科副部長 ひざ専門外来 原田豪人 膝・肩専門外来 スポーツ整形 PRP-FD療法 自家培養軟骨移植
資格 日本整形外科学会専門医
認定スポーツ医
認定リハビリテーション医

小池 和弘
資格 日本整形外科学会専門医

診療日

外来(リハビリも含む)、手術日

午前診 受付時間  8:00~12:15(診察時間9:00~12:00)
夜診察 受付時間 17:00~19:45(診察時間18:00~20:00)

午前診 小池 石井 金村 小池 原田 石井(1・3・5週)
金村(2・4週)
午前・
午後
手術 手術 手術 手術
夜診 金村 原田(原則予約) 石井 金村 石井

2021年度(2020年4月~2021年3月):外来患者数 約20,000人
2023年度(2023年4月~2024年3月):外来患者数 約22,000人(うち 外来・整形外 2,608人)

手術対応可能症例

①下肢手術(麻酔:腰椎麻酔)
大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折)、下肢骨折(膝関節、下腿骨骨折、足関節骨折など)

②上肢手術(麻酔:伝達麻酔、局所麻酔)
手関節骨折(橈骨遠位端骨折)、肘関節骨折、前腕骨骨折など

※小児骨折の手術対応は困難です(診断は可能)。

手術実績

2021年度(2021年4月~2022年3月):総手術数:69例
2022年度(2022年4月~2023年3月):総手術数:124例
2023年度(2023年4月~2024年3月):総手術数:220例

診療案内

  • 外傷やスポーツ等の骨折治療につきましては、保存的治療で可能な場合はギブスまた外固定(オルソグラス等)とし、手術が必要な場合は手術治療を提供しております。
  • 慢性疾患である膝変形性関節症や頚椎症、腰椎症、腰部脊柱管狭窄症などの保存的治療も積極的に行なっております。
  • 骨粗鬆症治療に対しては薬物治療をメインに行い、介護の原因となる圧迫骨折や大腿骨近位部骨折の予防にも務めております。
  • リハビリテーション治療にて、手術後や骨折後、慢性疾患による疼痛改善、機能改善を図っております。
地域の医療機関の皆様へ

手術症例が必要な患者様、保存的加療にて入院希望がある患者樣などがおられましたら、ぜひ、御紹介をお願い申し上げます。

受け入れ実績

2021年度 術後リハビリ転院・保存入院受け入れ件数:67例

当院での手術

大腿骨近位部骨折について

大腿骨近位部骨折は太ももの骨(大腿骨)の付け根の骨折のことを言います。
骨折する場所によって大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折と呼ばれます。治療法は可能な限り手術治療となる場合がほとんどです。大腿骨頚部骨折の場合は骨接合術または人工骨頭挿入術の手術となります。大腿骨転子部骨折は骨接合術の手術となります。

大腿骨近位部骨折は骨折による合併症にも注意が必要です。まずは出血。骨折部からの出血で輸血が必要となる場合があります。心不全となる場合もあります。また骨折により寝たきりとなるため廃用症候群や肺炎(特に誤嚥性肺炎)、エコノミークラス症候群、そして尿路感染症を発症する可能性もあります。合併症により生命に関わる可能性があります。

当院では麻酔は基本的に下半身麻酔(腰椎麻酔)であり、術前に心エコー検査、そして循環器内科受診をして頂きまして手術麻酔に耐えられる状態か確認しております。その他、血液検査、心電図検査、画像検査などを行い、術前評価を行っております。

1)大腿骨転子部骨折による手術治療

(受傷時レントゲン写真)

(手術後のレントゲン写真)

2)大腿骨頸部骨折の手術治療

①人工骨頭置換術

(受傷時レントゲン写真)

(手術後レントゲン写真)

➁観血的骨接合術

(受傷時レントゲン写真)

(手術後レントゲン写真)

3)橈骨遠位端骨折(手首の骨折)について

転倒して手をついて受傷する場合が殆どです。若い時は手をついても、骨折することはないかと思いますが、年をとり骨が弱くなると骨折する可能性が高くなります。
手首の変形を認めて、骨折部位のずれ(転位)が大きい場合は手術が必要となる可能性が高いと考えられます。骨折部位のずれ(転位)が小さい場合は、手術をせずに、ギブス固定などの治療の方針となるかと考えられます。
最終的には担当医と相談の上、治療方針を決めていきます。

①当院での手術加療

骨折部位のずれが大きい場合は、手術が必要となる場合があります。当院では薄いプレートを使用して、骨折部位を元に戻した(整復)後に、プレート固定を行います。
プレートは骨が癒合した後に抜くことも可能です。麻酔は、腕だけ麻酔がかかるようにした方法(伝達麻酔法)で基本的に行っています。手術前には全身状態の検査(血液検査、画像検査、心電図検査など)を行い確認しております。

(受傷時XP画像)

(手術時XP画像)

②当院での保存的加療

骨折部位のずれが小さい場合は、手術をせずにギブスなどで固定をして治療します。約8週間程度(2ヶ月前後)の固定を必要とする場合が殆どです。
骨折部位のずれが大きくなっていないか、骨がくっついてきているか、など、レントゲン経過を見る必要があります。

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